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GDPからみた神戸市

GDPからみた神戸市は、近年特に高い成長を維持している市町村である。
神戸市のGDPを下支えしているのは製造業とサービス業である。

※なお神戸市での支出側GDPの統計が最新のもので平成21年度とやや古いため、今回は生産側のみでの分析とする。

※使用している数値等は調査時点(平成25年12月~平成26年1月)のものである。

兵庫県下の神戸市(概要)

兵庫県下での神戸市は兵庫県全体のGDPの1/3を占める最重要市であり、平成17年以降順調に5.4%の成長を遂げているものの、成長の勢いでは阪神南地区(尼崎市・西宮市・芦屋市)の9.4%に後れをとっている。

他都市との比較でみた神戸市(概要)

他都市(今回は大阪市・横浜市)と比較した場合、神戸市の経済規模は横浜の約半分、大阪市の約1/3である。両市の平均を所与として内訳をみると第2次産業が3,000億円規模で好調である半面、第3次産業で3,000億円規模の遅れをとっている。


兵庫県下での神戸市:(詳細)

下表は平成17年以降の兵庫県下での地域別・年度別GDP推移である。
神戸市単独推移からは、平成17年度から平成23年度にかけてリーマンショックの際に、いったん後退するも、同期間の7年間で5.35%(年平均0.8%)の成長を遂げてきており、兵庫県全体に対する成長寄与度は高い。兵庫県全体のGDP21.2兆円の約1/3である7.2兆円を神戸市単独で占めており、当然ながら兵庫県下で最重要都市であるといえる。
ただ、他の地域に目を向ければ、阪神南地区の7年間の成長9.4%(2,850億円)が一番目を引き、中核都市である神戸市の成長5.4%(3,660億円)はやや見劣りしてしまう。
このページで開示はしていないが、阪神南地区の2,850億円の成長のうち、尼崎市の成長が実に2,092億円を占めている。

地域別市町内総生産(実質:平成12暦年基準)(試算値)時系列表(平成17年度~平成23年度)

,,平成17年度,平成18年度,平成19年度,平成20年度,平成21年度,平成22年度,平成23年度,4地区区分,平成17年度から平成23年度への成長率
※,県計,20862158,21531232,21383338,21340483,20079577,21190768,21250899,,1.86%
,県成長率,-,3.21%,-0.69%,-0.20%,-5.91%,5.53%,0.28%,,
,神戸市,6827944,7062491,7036512,7027822,6809420,7095388,7193295,7193295,5.35%
神戸市,神戸市構成比,32.7%,32.8%,32.9%,32.9%,33.9%,33.5%,33.8%,33.8%,
,神戸市成長率,-,3.44%,-0.37%,-0.12%,-3.11%,4.20%,1.38%,,
,阪神南地域,3018908,3162045,3184966,3135235,3020531,3284391,3303649,5263274,9.43%
阪神地区,阪神南地域構成比,14.5%,14.7%,14.9%,14.7%,15.0%,15.5%,15.5%,24.8%,
,阪神北地域,1950143,2034549,2021631,1983576,1883783,1969473,1959625,,0.49%
,阪神北地域構成比,9.3%,9.4%,9.5%,9.3%,9.4%,9.3%,9.2%,,
,東播磨地域,2718613,2871615,2874481,2902199,2553641,2753283,2779685,7503415,2.25%
,東播磨地域構成比,13.0%,13.3%,13.4%,13.6%,12.7%,13.0%,13.1%,35.3%,
,北播磨地域,1195600,1222625,1200697,1192455,1133254,1183230,1170071,,-2.14%
播磨地区,北播磨地域構成比,5.7%,5.7%,5.6%,5.6%,5.6%,5.6%,5.5%,,
,中播磨地域,2619573,2659330,2590534,2705738,2457607,2618130,2606501,,-0.50%
,中播磨地域構成比,12.6%,12.4%,12.1%,12.7%,12.2%,12.4%,12.3%,,
,西播磨地域,1003146,1001953,983184,959251,919951,963450,947158,,-5.58%
,西播磨地域構成比,4.8%,4.7%,4.6%,4.5%,4.6%,4.5%,4.5%,,
,但馬地域,664607,648002,641665,619603,573926,582260,577434,1290915,-13.12%
,但馬地域構成比,3.2%,3.0%,3.0%,2.9%,2.9%,2.7%,2.7%,6.1%,
その他,丹波地域,387039,392968,390455,366393,301649,302373,293816,,-24.09%
,丹波地域構成比,1.9%,1.8%,1.8%,1.7%,1.5%,1.4%,1.4%,,
,淡路地域,476585,475654,459213,448211,425815,438790,419665,,-11.94%
,淡路地域構成比,2.3%,2.2%,2.1%,2.1%,2.1%,2.1%,2.0%,,

なお、各地域の市の内訳は以下のとおりである。

※地域
【阪神南地域】尼崎市、西宮市、芦屋市
【阪神北地域】伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、猪名川町
【東播磨地域】明石市、加古川市、高砂市、稲美町、播磨町
【北播磨地域】西脇市、三木市、小野市、加西市、加東市、多可町
【中播磨地域】姫路市、市川町、福崎町、神河町
【西播磨地域】相生市、赤穂市、宍粟市、たつの市、太子町、上郡町、佐用町
【但馬地域】豊岡市、養父市、朝来市、香美町、新温泉町
【丹波地域】篠山市、丹波市
【淡路地域】洲本市、南あわじ市、淡路市

他都市との比較でみた神戸市(詳細)

下表は産業別GDPを神戸市と大阪市・横浜市と比較した表である。
まず規模として神戸市のGDPが6.3兆円であるのに対して、大阪市・横浜市のGDPはそれぞれ18兆円・12.5兆円であり、それぞれの都市の1/3、1/2の規模であることが分かる。

他市町村との比較(名目:平成23年度)

,市町内総生産(総計),帰属利子等を含む産業計,第1次産業計,第1次産業農業,第1次産業林業,第1次産業水産業,第2次産業計,第2次産業鉱業,第2次産業製造業,第2次産業建設業,第3次産業計,第3次産業電気ガス水道,第3次産業卸売小売業,第3次産業金融保険業,第3次産業不動産業,第3次産業運輸通信業,第3次産業サービス業,第3次産業公務等,帰属利子等
神戸市(H23年度),6155105,6368573,7078,5372,221,1484,1250986,821,1068994,181171,5110509,305703,752074,323771,814283,684389,1871416,358873,-213468
,,,0.11%,0.08%,0.00%,0.02%,19.64%,0.01%,16.79%,2.84%,80.25%,4.80%,11.81%,5.08%,12.79%,10.75%,29.39%,5.64%,-3.35%
大阪市(H22年度),18518944,18407253,2292,2262,10,20,2429047,339,1866279,562429,15975914,313582,4482592,1030391,1790125,2970148,4137838,1251238,111691
,,,0.01%,0.01%,0.00%,0.00%,13.20%,0.00%,10.14%,3.06%,86.79%,1.70%,24.35%,5.60%,9.73%,16.14%,22.48%,6.80%,0.61%
横浜市(H22年度),12601165,12540607,12313,11889,50,374,2086694,0,1506015,580679,10441600,390963,1461793,510175,2302439,1763941,2770429,1241860,60558
,,,0.10%,0.09%,0.00%,0.00%,16.64%,0.00%,12.01%,4.63%,83.26%,3.12%,11.66%,4.07%,18.36%,14.07%,22.09%,9.90%,0.48%
全国(H24年:暦年:参考),473777,471354,5729,4835,143,751,112596,306,85637,26653,353025,8083,68122,21559,56871,49970,93789,54631,2423

,第1次産業計,第1次産業農業,第1次産業林業,第1次産業水産業,第2次産業計,第2次産業鉱業,第2次産業製造業,第2次産業建設業,第3次産業計,第3次産業電気ガス水道,第3次産業卸売小売業,第3次産業金融保険業,第3次産業不動産業,第3次産業運輸通信業,第3次産業サービス業,第3次産業公務等
2都市平均構成比,0.06%,0.05%,0.00%,0.00%,14.92%,0.00%,11.07%,3.84%,85.03%,2.41%,18.00%,4.83%,14.04%,15.10%,22.29%,8.35%
神戸市差異,0.06%,0.03%,0.00%,0.02%,4.73%,0.01%,5.71%,-1.00%,-4.78%,2.39%,-6.20%,0.25%,-1.26%,-4.35%,7.10%,-2.72%
寄与換算金額,3555,1962,207,1386,300934,762,363740,-63569,-304489,152184,-394549,15980,-80023,-277316,452146,-172910

構成割合でみれば各都市特徴があるものの、大阪市と横浜市の構成割合の平均を所与とすると、両市に比して神戸市は第2次産業で4.7%(寄与換算金額3,009億円)生産量が多いが、その反面第3次産業で4.8%(寄与金額3,044億円)生産量が低い。
さらに内訳(表下段)を見れば、製造業・サービス業で合計8,158億円分(それぞれ3.6、4.5千億円)経済を牽引いているものの、卸売小売業・運輸通信業で6,718億円分(それぞれ3.9、2.8千億円)それを食いつぶしていることが窺える。

なお、製造業のさらに細分化された統計が神戸市から発表されていないため、さらなる分析は不能である。