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兵庫県世帯数

兵庫県の世帯数は全国同水準で推移

概況

次のグラフは兵庫県の総世帯数と、その成長率の推移を、昭和50年(1975年)から5年毎にとったものである。兵庫県の総世帯数は、昭和50年の「144.1万世帯」から増加を続け、平成22年(2010年)には「225.5万世帯」となっている。また、平成26年1月1日現在の兵庫県の推計世帯数は「229.6万世帯」であり、成長率は「102%」と鈍化傾向にあるものの、引き続き増加を続けていることがわかる。
世帯数の推移を、成長率を併せてみると、昭和50年、昭和55年(1980年)は、全国を上回る成長率で世帯数が増加していたことが見てとれる。以降、昭和60年(1985年)に全国成長率を若干下回るも、阪神・淡路大震災に見舞われた平成7年(1995年)、および震災年と比較する平成12年(2000年)を除くと、ほぼ全国平均同等の成長率で世帯数が増加していることがわかる。
次に、震災の影響を含め、次の地域概況にて、各地域の世帯数推移を辿ることとする。

兵庫県総世帯数と成長率推移(対前5年比較)

,昭和50年,昭和55年,昭和60年,平成2年,平成7年,平成12年,平成17年,平成22年
兵庫県世帯数,1440612,1592224,1666482,1791672,1871922,2040709,2146488,2255318
兵庫県成長率,114%,111%,105%,108%,104%,109%,105%,105%
全国成長率,111%,107%,106%,108%,107%,107%,105%,105%
,兵庫県世帯数,兵庫県成長率,全国成長率
昭和50年,1440612,114,111
昭和55年,1592224,111,107
昭和60年,1666482,105,106
平成2年,1791672,108,108
平成7年,1871922,104,107
平成12年,2040709,109,107
平成17年,2146488,105,105
平成22年,2255318,105,105

資料:総務省統計局「国勢調査」


地域概況

以下のグラフは昭和50年を基準年とし、5年毎に県下各地域の世帯数を換算値化したものである。ここでは、特長的な推移を辿っている地域を順に見て行くことにする。 はじめに、阪神北・東播磨は、兵庫県人口・地域概況で触れたのと同様に、世帯数でも全国・兵庫県の水準を大きく上回っていることが分かる。これらの地域は、大阪・神戸・姫路の都市部に隣接しており、人口・世帯数の高い増加は、住宅地を中心に開発が行われた結果の値と推測される。
次に、神戸・阪神南地域の推移をたどる。これら2地域も、の兵庫県人口・地域概況で触れたのと同様に、阪神・淡路大震災に見舞われた平成7年(1995年)に、それぞれ世帯数が減少。実数では神戸「53.9万世帯(平成2年)⇒53.7万世帯(▲2,643世帯)」、阪神南「37.6万世帯(平成2年)⇒37.1万世帯(▲5,365世帯)」が減少している。この世帯数減少は、5年後の平成12年には解消され、以降再び全国平均線同等の傾きで推移している。加えて、神戸市は、人口推移においては全国水準を下回る推移であるが、世帯数では全国水準を上回る成長率で増加を続けていることがわかる。
その一方で、丹波・淡路の2地域は、全国、兵庫県、各地域が右肩上がりで推移する中、横ばいのままである。また丹波・淡路地域は、前掲の兵庫県人口・地域概況で触れたように、人口推移が下降線を描いていること、さらには高齢化率で平成22年に30%を超える県内最高の超高齢社会であること(参照:兵庫県人口・高齢化率)など、人口減少ステージに入っている兵庫県各地域にとって、丹波・淡路の2地域は、今後数十年内に訪れる地域像として、注視していく必要があると考える。

昭和50年を基準年とした世帯換算値の推移

,昭和50年,昭和55年,昭和60年,平成2年,平成7年,平成12年,平成17年,平成22年
全国,1.00,1.11,1.19,1.26,1.35,1.45,1.55,1.63
兵庫県,1.00,1.14,1.25,1.31,1.41,1.47,1.61,1.69
神戸市,1.00,1.13,1.22,1.29,1.43,1.42,1.61,1.70
阪神南,1.00,1.10,1.20,1.23,1.29,1.27,1.39,1.47
阪神北,1.00,1.26,1.50,1.61,1.81,2.02,2.25,2.39
東播磨,1.00,1.27,1.54,1.65,1.80,2.05,2.18,2.28
北播磨,1.00,1.13,1.27,1.35,1.41,1.53,1.62,1.67
中播磨,1.00,1.12,1.22,1.27,1.35,1.48,1.58,1.66
西播磨,1.00,1.11,1.18,1.23,1.24,1.31,1.37,1.40
但馬,1.00,1.04,1.07,1.08,1.09,1.14,1.17,1.17
丹波,1.00,1.03,1.06,1.08,1.12,1.21,1.29,1.32
淡路,1.00,1.03,1.06,1.07,1.10,1.14,1.17,1.16
,全国,兵庫県,神戸市,阪神南,阪神北,東播磨,北播磨,中播磨,西播磨,但馬,丹波,淡路
昭和50年,1.00,1.00,1.00,1.00,1.00,1.00,1.00,1.00,1.00,1.00,1.00,1.00
昭和55年,1.11,1.14,1.13,1.10,1.26,1.27,1.13,1.12,1.11,1.04,1.03,1.03
昭和60年,1.19,1.25,1.22,1.20,1.50,1.54,1.27,1.22,1.18,1.07,1.06,1.06
平成2年,1.26,1.31,1.29,1.23,1.61,1.65,1.35,1.27,1.23,1.08,1.08,1.07
平成7年,1.35,1.41,1.43,1.29,1.81,1.80,1.41,1.35,1.24,1.09,1.12,1.10
平成12年,1.45,1.47,1.42,1.27,2.02,2.05,1.53,1.48,1.31,1.14,1.21,1.14
平成17年,1.55,1.61,1.61,1.39,2.25,2.18,1.62,1.58,1.37,1.17,1.29,1.17
平成22年,1.63,1.69,1.70,1.47,2.39,2.28,1.67,1.66,1.40,1.17,1.32,1.16

資料:総務省統計局「国勢調査」


高齢者世帯数

以下は高齢者のみの単身世帯、高齢者夫婦世帯(65歳以上の夫、60歳以上の妻のみで構成される世帯)の両世帯数(以下、高齢者世帯)が、世帯総数に占める割合(以下、高齢者世帯率)を表したものである。平成12年(2000年)の兵庫県高齢者世帯割合は「11.7%」と、全国の高齢者世帯割合「14.2%」よりも低い値であり、県下すべての地域で全国平均値を下回る値であった。しかし平成17年(2005年)に入ると兵庫県の高齢化世帯割合は、平成12年数値を7.3ポイント上回る「19.0%」に上昇。全国平均値が「16.8%」と平成12年から2.6ポイントしか上昇していないことを踏まえると、平成12年から平成17年の5年間で兵庫県の高齢者世帯が急激に増加したことがうかがえる。また、中播磨・北播磨以外のすべての県内各地域の高齢者世帯割合が全国平均値を上回る結果となっている。直近の国勢調査年である平成22年(2010年)には兵庫県の高齢者世帯割合は「21.8%」とさらに進み、県内全域で全国平均値(19.3%)を上回っている。
次に平成12年から同17年の間の急激な高齢者世帯割合の上昇について、県内各地域ごとにその上昇幅を見ていく。この期間、県内で最も高齢者世帯割合の低い阪神南・中播磨においても6ポイント高まっており、全国平均の上昇幅が2.6ポイントであることを踏まえれば2倍以上のスピードで高齢者世帯割合が高まったこととなる。また特筆すべきは、但馬・丹波・淡路において10ポイント以上も高齢者世帯割合が上昇していることである。これら3つの地域においては、全国平均のおよそ4倍のスピードで高齢者世帯割合が高まったことになる。平成17年から同22年における、兵庫県の高齢者世帯率の上昇幅は2.8%に留まり、全国平均の上昇幅2.5%を上回るも、急激な数値変化には至っていない。

高齢者世帯割合の推移

,平成12年,平成17年,平成22年
全国,14.20%,16.80%,19.30%
兵庫県,11.70%,19.00%,21.80%
神戸市,13.90%,20.70%,22.90%
阪神南,12.60%,18.60%,21.20%
阪神北,10.30%,18.00%,21.50%
東播磨,10.00%,17.20%,20.90%
北播磨,8.20%,16.10%,19.60%
中播磨,10.20%,16.50%,20.00%
西播磨,9.90%,19.20%,22.30%
但馬,10.10%,20.80%,23.20%
丹波,10.60%,20.60%,23.10%
淡路,12.20%,23.10%,25.80%
,全国,兵庫県,神戸市,阪神南,阪神北,東播磨,北播磨,中播磨,西播磨,但馬,丹波,淡路
平成12年,14.20,11.70,13.90,12.60,10.30,10.00,8.20,10.20,9.90,10.10,10.60,12.20
平成17年,16.80,19.00,20.70,18.60,18.00,17.20,16.10,16.50,19.20,20.80,20.60,23.10
平成22年,19.30,21.80,22.90,21.20,21.50,20.90,19.60,20.00,22.30,23.20,23.10,25.80

資料:総務省統計局「国勢調査」


まとめ

兵庫県の世帯数は、昭和60年以降、震災の影響が大きい平成7年・12年を除き全国と同水準で増加を続けている、これは「神戸・阪神北・東播磨」における増加の影響が大きい。それ以外の地域においては上昇幅は小さくなり、丹波・淡路においては、横ばいとなっている。また、高齢者世帯割合は平成12年から同17年の間で「7.3ポイント」の上昇。また前述の丹波・淡路に但馬を加えた3地域では10ポイント以上も上昇している。以降、平成17年から同22年の間も全国平均同等の伸び率で高齢者世帯割合は上昇しており、兵庫県下すべての地域の高齢者世帯割合は全国平均値を上回る結果となっている。高齢者世帯割合の上昇は、老老介護や孤独死などの社会問題をさらに深刻化すると考えられ、淡路・丹波・但馬など人口減少が顕著で、高齢化率も高い地域においては、地域経済の縮小と、それに伴う地域財政の弱体化=行政サービスの低下も予見され、今後も注視すべき指標といえる。