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兵庫県の合計特殊出生率は全国同水準で推移

兵庫県の出生率

概況

次のグラフは兵庫県の出生数と、合計特殊出生率の推移を昭和60年(1985年)から5年毎にとったものである。兵庫県の出生数は、直近の国勢調査年である平成22年(2010年)で「4.8万人」。5年前の国勢調査年平成17年(2005年)の出生数は「4.7万人」であり、同年比で「101.1%」の増加となっている(実数値+561人)。平成17年から同22年における、全国の出生数増加率が100.8%なので、全国水準を若干上回っていることがわかる。ただ、直近の平成24年(2012年)の出生数は「4.6万人」と減少し、昭和60年以降(昭和23年からの統計記録上)最も少ない出生数となっている。
兵庫県の合計特殊出生率は、昭和60年以降常に全国推移と、ほぼ同じ値をたどっている。平成22年の兵庫県の合計特殊出生率は「1.41」と、平成17年の同数値から0.16ポイント改善してはいるが、人口再生産に必要といわれる値「2.08」を大きく下回っている。

兵庫県・全国の合計特殊出生率ならびに出生数推移

(単位:人)

,昭和60年,平成2年,平成7年,平成12年,平成17年,平成22年
兵庫県,1.75,1.53,1.41,1.38,1.25,1.41
全国,1.76,1.54,1.42,1.36,1.26,1.39
兵庫県出生数,61332,53916,51947,54455,47273,47834
全国出生数,1431577,1221585,1187064,1190547,1062530,1071304

資料「平成24年人口動態調査上巻 出生 第4.5表 都道府県別にみた年次別合計特殊出生率」「平成24年人口動態調査 上巻 出生 第4.3表 都道府県別にみた年次別出生数」

,兵庫県出生数,兵庫県 合計特殊出生率,全国 合計特殊出生率
昭和60年,61332,1.75,1.76
平成2年,53916,1.53,1.54
平成7年,51947,1.41,1.42
平成12年,54455,1.38,1.36
平成17年,47273,1.25,1.26
平成22年,47834,1.41,1.39

地域概況

次に兵庫県下各地域別の合計特殊出生率を比較する。
下記グラフは、兵庫県各地の昭和60年から平成22年までの、合計特殊出生率を5年毎にとったものである。
神戸・阪神北・阪神南の3地域は、全国・兵庫県の水準を下回って推移している。それ以外の地域は、北播磨を除き、昭和60年から平成22年までの間、全国・兵庫県の水準を上回る推移となっている。また、人口・世帯数等では減少または横ばいの推移をたどる丹波・淡路・但馬の3つの地域は、昭和60年において合計特殊出生率が人口再生産に必要とされる値「2.08」を超えていたが、以降、全国・兵庫県の値は大きく上回るものの、「2.08」には回帰するには至っていない。ただし、平成17年以降は、すべての地域で全国同様、回復基調にあり、今後の回復が期待される。

兵庫県各地域の合計特殊出生率推移

,昭和60年,平成2年,平成7年,平成12年,平成17年,平成22年
神戸地域,1.59,1.38,1.25,1.23,1.15,1.29
阪神南地域,1.60,1.40,1.29,1.35,1.22,1.41
阪神北地域,1.64,1.44,1.35,1.35,1.20,1.39
東播磨地域,1.82,1.59,1.46,1.43,1.27,1.48
北播磨地域,1.89,1.64,1.51,1.49,1.33,1.37
中播磨地域,1.83,1.63,1.50,1.55,1.36,1.54
西播磨地域,1.95,1.74,1.60,1.52,1.38,1.48
但馬地域,2.14,1.92,1.85,1.84,1.69,1.84
丹波地域,2.10,1.92,1.75,1.77,1.41,1.60
淡路地域,2.05,1.87,1.65,1.52,1.44,1.58
兵庫県,1.75,1.53,1.41,1.38,1.25,1.41
全国,1.76,1.54,1.42,1.36,1.26,1.39

兵庫県健康福祉部社会福祉局情報事務センター発表
合計特殊出生率を元に作成 http://web.pref.hyogo.lg.jp/hw07/hw07_000000009.html(更新:2012年3月9日)

,神戸,阪神南,阪神北,東播磨,北播磨,中播磨,西播磨,但馬,丹波,淡路,兵庫県,全国
昭和60年,1.59,1.6,1.64,1.82,1.89,1.83,1.95,2.14,2.1,2.05,1.75,1.76
平成2年,1.38,1.4,1.44,1.59,1.64,1.63,1.74,1.92,1.92,1.87,1.53,1.54
平成7年,1.25,1.29,1.35,1.46,1.51,1.5,1.6,1.85,1.75,1.65,1.41,1.42
平成12年,1.23,1.35,1.35,1.43,1.49,1.55,1.52,1.84,1.77,1.52,1.38,1.36
平成17年,1.15,1.22,1.2,1.27,1.33,1.36,1.38,1.69,1.41,1.44,1.25,1.26
平成22年,1.29,1.41,1.39,1.48,1.37,1.54,1.48,1.84,1.6,1.58,1.41,1.39

まとめ

兵庫県の出生数は、平成22年で「4.8万人」、平成24年で「4.6万人」と、増減の波はあるものの、減少トレンドが続いている。また、兵庫県の合計特殊出生率は、全国平均と同水準で推移しているが、人口再生産に必要といわれる値「2.08」を下回っている。また、都市部に比べ、合計特殊出生率が比較的高くなるとされる郊外の淡路・丹波・但馬においても、昭和60年をすぎてから、合計特殊出生率が「2.08」を上回っておらず、県下どの地域においても、指標上今後の人口増は期待できない環境にある。
最後に、東京、大阪に加え、兵庫県と経済規模(県内総生産(名目))の近しい、北海道、千葉、福岡の合計特殊出生率推移を掲載する。各都道府県とも平成17年(2005年)を底に、数値が改善されているのがわかる。平成17年から平成22年にかけて、何がプラス要因として寄与したのかは次の分析に譲るが、いずれにしても、兵庫県の経済に活力をもたらす基礎要素である人口に関わる重要な指標「出生数・合計特殊出生率」の推移について、今後とも注視していく。

都道府県別出生率推移

,昭和35年,昭和40年,昭和45年,昭和50年,昭和55年,昭和60年,平成2年,平成7年,平成12年,平成17年,平成22年,平成24年
全国,2.00,2.14,2.13,1.91,1.75,1.76,1.54,1.42,1.36,1.26,1.39,1.41
北海道,2.17,2.13,1.93,1.82,1.64,1.61,1.43,1.31,1.23,1.15,1.26,1.26
千葉,2.13,2.31,2.28,2.03,1.74,1.75,1.47,1.36,1.30,1.22,1.34,1.31
東京,1.70,2.00,1.96,1.63,1.44,1.44,1.23,1.11,1.07,1.00,1.12,1.09
大阪,1.81,2.20,2.17,1.90,1.67,1.69,1.46,1.33,1.31,1.21,1.33,1.31
兵庫,1.90,2.15,2.12,1.96,1.76,1.75,1.53,1.41,1.38,1.25,1.41,1.40
福岡,1.92,2.00,1.95,1.83,1.74,1.75,1.52,1.42,1.36,1.26,1.44,1.43

資料「平成24年人口動態調査上巻 出生 第4.5表 都道府県別にみた年次別合計特殊出生率」

,全国,北海道,千葉,東京,大阪,兵庫,福岡
昭和35年,2,2.17,2.13,1.7,1.81,1.9,1.92
昭和40年,2.14,2.13,2.31,2,2.2,2.15,2
昭和45年,2.13,1.93,2.28,1.96,2.17,2.12,1.95
昭和50年,1.91,1.82,2.03,1.63,1.9,1.96,1.83
昭和55年,1.75,1.64,1.74,1.44,1.67,1.76,1.74
昭和60年,1.76,1.61,1.75,1.44,1.69,1.75,1.75
平成2年,1.54,1.43,1.47,1.23,1.46,1.53,1.52
平成7年,1.42,1.31,1.36,1.11,1.33,1.41,1.42
平成12年,1.36,1.23,1.3,1.07,1.31,1.38,1.36
平成17年,1.26,1.15,1.22,1,1.21,1.25,1.26
平成22年,1.39,1.26,1.34,1.12,1.33,1.41,1.44
平成24年,1.41,1.26,1.31,1.09,1.31,1.4,1.43