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完全失業率からみた兵庫県

兵庫県の完全失業率は回復基調にある。水準としては全国にはまだ若干及ばないものの、近畿全体・大阪府に比べるとまだまだ低い。
労働力人口との対照から見ても、近畿全体・大阪府に比して健全な人口減といえるが、全国よりは不健全。

平成9年以降平成16年までは、近畿と同水準で推移しているが、平成17年より全国の完全失業率と同水準の推移になり、平成19年以降は、全国水準に落ち着いている。しかし、平成20年9月のリーマンショックに端を発した世界同時不況により、平成21年、平成22年の完全失業率は大幅に増加したが、その後平成23年より緩慢なペースで回復している。しかし、年の最新数値である平成24年見てみると、兵庫県は4.6%、全国は4.3%と、全国水準をやや上回る結果となってしまっている。とはいえ、近畿全体の完全失業率5.1%、大阪府の5.4%に比べればまだまだ低い水準を保っているとは言えよう。

完全失業率:15歳以上の働く意欲のある人(労働力人口)のうち、職がなく求職活動をしている人(完全失業者)の割合を示す

(単位:%)

出典:(総務省「労働力調査」)
近畿:滋賀県,京都府,大阪府,兵庫県,奈良県,和歌山県

,H9,H10,H11,H12,H13,H14,H15,H16,H17,H18,H19,H20,H21,H22,H23,H24,H25
兵庫県,3.8,4.7,5.7,5.9,6.3,6.7,6.4,5.5,4.9,4.6,4.0,4.1,5.2,5.4,4.6,4.6,4.1
大阪府,4.7,5.5,6.2,6.7,7.2,7.7,7.6,6.4,6.0,5.7,5.3,5.3,6.5,6.9,5.1,5.4,5.1
全国,3.4,4.1,4.7,4.7,5.0,5.2,5.3,4.7,4.4,4.1,3.9,4.0,5.1,5.1,4.6,4.3,4.0
近畿,4.0,4.9,5.6,5.9,6.3,6.7,6.6,5.6,5.2,5.1,4.4,4.5,5.7,5.9,5.0,5.1,4.4

注)全国の値は季節調整値。県の月次の完全失業率は公表されていないため、H25年1月~9月までの値を表示
注)近畿・・・大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県

,兵庫県,大阪府,全国,近畿
H9,3.8,4.7,3.4,4
H10,4.7,5.5,4.1,4.9
H11,5.7,6.2,4.7,5.6
H12,5.9,6.7,4.7,5.9
H13,6.3,7.2,5,6.3
H14,6.7,7.7,5.2,6.7
H15,6.4,7.6,5.3,6.6
H16,5.5,6.4,4.7,5.6
H17,4.9,6,4.4,5.2
H18,4.6,5.7,4.1,5.1
H19,4,5.3,3.9,4.4
H20,4.1,5.3,4,4.5
H21,5.2,6.5,5.1,5.7
H22,5.4,6.9,5.1,5.9
H23,4.6,5.1,4.6,5
H24,4.6,5.4,4.3,5.1
H25,4.1,5.1,4,4.4

なお、仮に兵庫県の労働力人口を所与とし、全国水準・近畿水準の完全失業率を用いて推計した完全失業者数と、兵庫県の完全失業者数を比較した場合、兵庫県は全国水準と比べて8千人程度完全失業者が多く、逆に近畿水準と比べて13千人程度完全失業者が少ない。

また、直近では総務省が平成26年1月31日に発表した、全国の平成25年12月の完全失業率(季節調整値)は、前月より0.3ポイント改善して3.7%に縮小した。平成19年12月以来、6年ぶりの低い水準となった。
同日発表された平成25年の結果は、完全失業率が前年比0.3ポイント減少して4.0%となり、3年連続で持ち直しの傾向が見られる。

平成24年

,完全失業率 (%)
兵庫県,4.6
全国,4.3
近畿,5.1
,労働力人口 (千人)
兵庫県,2689
完全失業者数推計,完全失業者数推計 (人),有利不利 (人)
兵庫県完全失業率基準,123694 ,0
全国完全失業率基準,115627 ,-8067
近畿完全失業率基準,137139 ,13445

一方、兵庫県の直近完全失業率に関しては、当記事作成現在平成25年10-12月期以降の数値が未発表のため、四半期平均の完全失業率は算出出来ないが、第1~第3四半期の数値から判断すると、平成25年の結果は全国の完全失業率とほぼ同等の数値に落ち着くのではないかと予測される。

完全失業率

(単位:%)

,H25.1-3月,H25.4-6月,H25.7-9月,H25.10-12月
兵庫県,4.6 ,4.1 ,3.6 ,未発表
大阪府,5.4 ,5.6 ,4.4 ,未発表
全国,4.2 ,4.0 ,4.0 ,3.9
近畿,5.0 ,4.2 ,4.2 ,4.1

また、完全失業率の分母である労働力人口の推移を見た場合、平成9年から平成25年までの間全国的に減少の一途をたどっている。ただ、減少の度合いに目を向けると、兵庫県は全国よりも減少率が激しいが、近畿、大阪に比して緩やかといえる。
これと前述の完全失業率の推移を併せ考えれば、完全失業率の低さと労働力人口の減少の順位が全国・兵庫・近畿・大阪と順で完全に逆の関係になる。完全失業率の推移の遠因が経済規模にあるとの前提に立てば労働力人口の推移に関わらず完全失業率がなだらかに減少していく方が人口減少における経済縮小が健全であるといえる。兵庫県は全国に比してやや不健全ではあるものの、近畿・大阪より健全な人口ダウンサイジングを果たしているといえる。

労働力人口

(単位:千人)

資料:総務省統計局 <参考>労働力調査(基本集計)都道府県別結果

,H9,H10,H11,H12,H13,H14,H15,H16,H17,H18,H19,H20,H21,H22,H23,H24,H25
兵庫県,2830 ,2801 ,2790 ,2801 ,2789 ,2780 ,2758 ,2737 ,2738 ,2742 ,2744 ,2771 ,2755 ,2705 ,2669 ,2689 ,2706
大阪府,4709 ,4736 ,4643 ,4569 ,4537 ,4559 ,4479 ,4447 ,4459 ,4439 ,4419 ,4389 ,4400 ,4411 ,4376 ,4368 ,4396
全国,67870 ,67930 ,67790 ,67660 ,67520 ,66890 ,66660 ,66420 ,66510 ,66640 ,66840 ,66740 ,66500 ,66320 ,65910 ,65550 ,65770
近畿,10970 ,10900 ,10800 ,10750 ,10710 ,10610 ,10500 ,10400 ,10410 ,10470 ,10470 ,10470 ,10430 ,10320 ,10270 ,10290 ,10360

※「兵庫県」「大阪府」のH25.10-12月値未発表
平成23年1月結果から算出の基礎となる人口を平成22年国勢調査の確定人口に基づく推計人口(新基準)に切り替えた。
この切替えに伴う変動(全国の15歳以上人口で約69万人の増加)を考慮し,平成17年平均から平成22年平均までの数値について、
平成23年以降の結果と接続させるため、時系列接続用数値(平成22年国勢調査の確定人口による補正を行ったもの)に置き換えて掲載した。
平成23年結果についても、比較可能な遡及値を掲載した。このため、当該期間の数値は、各年の報告書の数値及び統計表やe-Stat上のデータベースの数値とは異なる。
【参考】http://www.stat.go.jp/data/roudou/120220/index.htm

労働力人口推移比率(平成9年基準)

(単位:千人)

,H9,H10,H11,H12,H13,H14,H15,H16,H17,H18,H19,H20,H21,H22,H23,H24,H25
兵庫県,1.00,0.99,0.99,0.99,0.99,0.98,0.97,0.97,0.97,0.97,0.97,0.98,0.97,0.96,0.94,0.95,0.96
大阪府,1.00,1.01,0.99,0.97,0.96,0.97,0.95,0.94,0.95,0.94,0.94,0.93,0.93,0.94,0.93,0.93,0.93
全国,1.00,1.00,1.00,1.00,0.99,0.99,0.98,0.98,0.98,0.98,0.98,0.98,0.98,0.98,0.97,0.97,0.97
近畿,1.00,0.99,0.98,0.98,0.98,0.97,0.96,0.95,0.95,0.95,0.95,0.95,0.95,0.94,0.94,0.94,0.94
,兵庫県,大阪府,全国,近畿
H9,1.00,1.00,1.00,1.00
H10,0.99,1.01,1.00,0.99
H11,0.99,0.99,1.00,0.98
H12,0.99,0.97,1.00,0.98
H13,0.99,0.96,0.99,0.98
H14,0.98,0.97,0.99,0.97
H15,0.97,0.95,0.98,0.96
H16,0.97,0.94,0.98,0.95
H17,0.97,0.95,0.98,0.95
H18,0.97,0.94,0.98,0.95
H19,0.97,0.94,0.98,0.95
H20,0.98,0.93,0.98,0.95
H21,0.97,0.93,0.98,0.95
H22,0.96,0.94,0.98,0.94
H23,0.94,0.93,0.97,0.94
H24,0.95,0.93,0.97,0.94
H25,0.96,0.93,0.97,0.94